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コラム

山あいでのびやかに暮らす~地域の暮らしを楽しむ住まいのアイデア~

 

広島市街地から1時間ほど車を走らせると、豊かな山あいの風景が広がります。この辺りは空気がおいしく四季の移ろいが豊かで、地域全体にゆったりとした時間が流れています。森林が多いためフィトンチッドの森林浴を楽しめ、心身ともにリラックスできる魅力があります。近くにスーパーやコンビニ、駅などがあるとは限らないので、敷地に余裕があれば野菜をつくり、ご近所とのコミュニティーを楽しみ、便利さに依存しない豊かな暮らしを確立することができるでしょう。子どもたちをのびのびと育てることもできそうです。

広島県の山あいの地形は近くに川が流れ、開けた場所は盆地になっており、そこに農地と住居が点在していることが特徴です。近年は使う人のいなくなった田畑を売りに出す人も出ています。そのため土地の価格が手ごろで、広島市街地よりも広めの敷地の取得が可能。間取りや暮らし方にゆとりのある設計ができます。

山あいの地域は瀬戸内と比べて最低気温が低く、最高気温は少し低い程度。湿度は低く乾燥気味。冬期には雪深い地域もあります。日照時間は瀬戸内に比べると8割程度でしょう。そのため山あいの家づくりで大切なのは断熱性を上げることになります。特に断熱性能を左右する窓の性能を高めることが重要。美しい風景を家の中に取り込むために、開放的で断熱性の高い窓を設け、たっぷりと採光しましょう。そうすることによって厳しい冬でも室内は暖かく、自然豊かな山あいの風景を楽しめます。こうした敷地や自然条件は自然エネルギーを取り入れるパッシブデザインの魅力を大いに生かすことができます。

四季折々の厳しさはあるが、このように美しい自然を体感する暮らしによって豊かな感性が育まれるだろう