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エコ

「エコ」という言葉は幅広く、なかなか捉えきれないですね。ここでも「未来を想像」してみましょう。

ECO SETOUCHI

何をするにも距離がある瀬戸内郊外

人口構成比率2010年
広島県安芸高田市
広島県内の病院数MAP

このマップは病院数を表しています。病院が15以上の濃いグリーンは広島市中区だけとなっており、安佐南区や佐伯区、廿日市市は5以上、ベージュは5以下の病院しかありません。つまり、郊外に住んでいる人にとっては何をするにもガソリンを使わないと生活できないと言えます。

燃費の分からない住宅

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車、家電製品はかならず燃費表示されています。地方に住み、ガソリン価格に敏感な私達はかならず、燃費を見て車を選びます。しかし、住宅はどうでしょうか?燃費表示をしていないため、住み手が燃費をわからず、住んでいます。レモンの会ではかならず燃費表示を行い、新築またはリフォームする家がどういった住宅なのかをお伝えした上で、設計・施工を行います。

なぜなら、地方に住む人間にはリスクがあるからです。

エネルギー価格は下がらない

化石燃料輸入総額の推移・国際石油価格予測

化石燃料輸入総額の推移・国際石油価格予測

一時的なエネルギー価格の降下はあったとしても、ガソリン価格が100円/Lにならないことは、共通認識だと思います。予測として、2035年には石油価格が2010年の1.8倍になるとされてます。

これは今の光熱費が同じく1.8倍になることを意味します。
払い続けることが可能でしょうか?

エネルギー資源の寿命

エネルギー資源のイメージ

光熱費上昇やCO2削減の話になるといつも「どんな資源でエネルギー」をつくるかという議論になります。
ですが、原子力発電所の原料のウランも「限りある資源」です。しかも、化石燃料などはエネルギー資源だけではなく、医薬品の原材料にもなっている貴重な資源で、私達の世代で使いきってよいものではありません。

増え続ける家庭の二酸化炭素

日本の部門別 二酸化炭素排出量の推移

住宅から排出される二酸化炭素は毎年増え続けています。なぜか? 大きな要因は日本人の生活様式にあります。従来日本では風通しの良い家をつくり、冬は囲炉裏から始まり、こたつなど採暖という形で暖房してきました。
しかし、畳からフローリング、こたつからソファーに代わったにも関わらず、日本の家は昔のままです。

間違えてはいけない本質

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ここにきれいなガラス製のバスタブがあります。エネルギーをこのバスタブの中の水と考えてみましょう。
現在、この水をつくる方法として、石油、石炭、原子力、太陽光とあります。ある事故により、人々の中には「我慢をしてバスタブの水を減らす人」「太陽光で作られた水だけを使う人」「お風呂に入ることをやめた人」「何も考えず今までの生活を続ける人」と大きく分かれます。最後の人を除き、考えた上で自分の生活スタイルを変えています。これはこれでよいことですが、私達が考える「エコ」は少し違います。

住宅がこのガラスのバスタブだとすると、日本の住宅のほとんどはバスタブに穴があいています。
実際のバスタブの穴が空いていれば、当然、穴を塞ぎますよね。「もったいない」からですが、殆どの人はこの穴を放置した上で、エネルギー源の議論をしています。エコの本質は「もったいない」にあります。
限られた資源を大切につかうことが、高気密高断熱住宅という考え方です。

その次に太陽光発電などのグリーンエネルギーの出番です。

そういった家にぜひ住んでください。